千葉県柏市を中心に関東圏で消防設備点検、防災設備工事を行っている防災通信工業です!
自動火災報知設備(自火報)は、火災を検知して警報を鳴らす設備で、多くの施設に設置が義務付けられています。延べ床面積が300㎡未満の「特定小規模施設」もその対象です。このような施設には、「特定小規模施設用自動火災報知設備(特小自火報)」が設置されることが多いです。特小自火報は、通常の自火報よりも簡単に設置できるものですが、定期的な点検が必要です。以下では、特小自火報のメリット、デメリット、そして点検のポイントについて説明します。
◆ 特定小規模施設とは?
「特定小規模施設」とは、延べ床面積が300㎡未満の小規模な施設を指します。これには、小さなカラオケボックス、ホテルや旅館などの宿泊施設、老人ホームやデイサービスセンターなどの社会福祉施設、病院やクリニックなどが含まれます。これらの施設では、多くの人が集まるため、火災時の安全対策が特に重要です。
◆特小自火報のメリットとデメリット
メリット
・設置が簡単 電池式の感知器や無線通信タイプの感知器は、電源工事や配線が不要で、簡単に設置できます。
・コストが低い 通常の自火報と比べて、設置や維持管理の費用が抑えられます。
・資格が不要な設置 特小自火報の設置には、消防設備士の資格が必要ない場合があります。
デメリット
・通信の問題 無線型の感知器は、電波環境が悪い場所では正常に動作しない場合があります。
・専門家の確認が不足 専門資格がなくても設置できるため、設置や点検に不備があると、火災時に正常に作動しないリスクがあります。
◆特小自火報の点検ポイント
特小自火報を点検する際は、以下のポイントを確認します。
1. 機器の状態 感知器が破損していないか、正しい位置に取り付けられているかを確認します。
2. 警戒箇所 感知器が建物内のすべてのエリアをカバーしているかをチェックします。
3. 設置場所 感知器が正しい場所に設置されているか、誤動作を避けるための場所選びが適切か確認します。
4. 障害物の有無 感知器の近くにエアコンなどの障害物がないかを確認します。
5. 作動確認 感知器が正常に作動するかをテストボタンで確認します。
6. 連動確認 連動型感知器がすべて正しく連動しているかをチェックします。
◆点検結果の報告
点検後は、結果を「特定小規模施設用自動火災報知設備点検票」に記入し、消防署に報告します。点検票は自治体のホームページからダウンロードでき、感知器の製造者名や型式名、点検結果を記入します。点検に不安がある場合は、専門業者に依頼するのが確実です。
このように、特小自火報は小規模施設に適した設備ですが、適切な点検と維持管理が必要です。
防災通信工業ではみなさまの消防設備の予防保全をしっかりサポートするために、自社で消防設備点検や消防設備工事を設計から届け出まで一気通貫で行っておりますので、ぜひお気軽にお問合せください!