【どれがいい?】消火器の種類一覧と選び方|サイズ・色・蓄圧式の違いと正しい使い方

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「オフィスの隅に置いてある赤い消火器、最後に触ったのはいつですか?」

「もし今、目の前で火が出たら、迷わずそれを使って消火できますか?」


ドキッとしたあなた。決して責めているわけではありません。

多くの職場において、消火器は「風景の一部」になりがちです。しかし、いざという時、その一本があなたや従業員の命、そして大切な会社の資産を守る最後の砦になります。


実は、消火器なら何でも良いわけではありません。

設置場所に合わない消火器の種類を選んでしまうと、火が消えないどころか、逆に被害を拡大させてしまうことさえあるのです。


この記事では、プロの視点で消火器の種類一覧から、最新の蓄圧式への切り替え、そして意外と知らない「色の意味」までを分かりやすく解説します。

「どれを買えばいいの?」「古いやつはどうすればいい?」という疑問を、この記事でスッキリ解消しましょう。




■大きく分けて3つ!消火器の種類と特徴一覧

「消火器なんて、中身はみんな一緒でしょ?」と思っていませんか?

実は、中に入っている「薬剤」によって得意な火災が全く異なります。間違った種類を使うと、例えば「天ぷら油の火が飛び散って火傷する」といった事故に繋がりかねません。


まずは代表的な3つの消火器の種類と特徴を押さえましょう。



・1. 粉末(ABC)消火器:迷ったらコレ!な万能選手

現在、最も普及しているのがこのタイプです。

粉末消火器の種類の中でも「ABC」と呼ばれるタイプは、以下の3つの火災すべてに対応できます。


  • A火災(普通火災):紙、木、繊維など
  • B火災(油火災):ガソリン、灯油、天ぷら油など
  • C火災(電気火災):コンセント、電気機器など


短時間で一気に火を抑え込む力が強いため、一般的なオフィスや工場、駐車場などに最適です。ただし、放射するとピンク色の粉が視界を遮るため、避難経路を確認してから使う必要があります。



・2. 強化液(中性)消火器:飲食店の厨房ならコレ

「うちは飲食店だ」というあなたには、こちらを強くおすすめします。

粉末タイプは油火災も消せますが、冷却効果が弱いため、一度消えた油が再び発火(再燃)する恐れがあります。


対して強化液消火器は、冷却効果が抜群です。油の温度を下げて再燃を防ぐため、厨房には必須のアイテムと言えます。



・3. 二酸化炭素(ガス)消火器:サーバー室の守り神

「サーバー室や精密機器が多い部屋で、粉末を撒き散らしたら…」

想像するだけでゾッとしますよね。機械が全滅してデータも復旧不可能になりかねません。


そんな場所には、ガスで消火するタイプが選ばれます。汚損が全くないのがメリットですが、窒息効果で消火するため、人がいる狭い部屋や地下街では設置が制限されています。プロの選定が必須の特殊な消火器です。




■外観で見分ける!サイズ・色・方式の違い

ホームセンターやネット通販を見ると、いろんな見た目の消火器があって混乱しませんか?

ここでは、失敗しないための「見分け方」を3つのポイントでお伝えします。



・① サイズ:業務用(10型)と住宅用の違い

「安いから住宅用でいいや」はNGです。

消防法で設置が義務付けられている場所(オフィス、店舗など)には、法令で定められた「能力単位」を持つ業務用消火器を置く必要があります。


一般的には「10型」というサイズ(高さ約45cm、重さ約5kg)が標準です。消火器の種類やサイズ選びで迷ったら、まずは「業務用10型」を選べば間違いありません。



・② ラベルの色:本体の赤色ではありません!

「白い消火器がいい」「青いのがいい」というのは、実は本体の色ではなく、ラベルの下に描かれている「マークの色」を見る必要があります。消火器の種類による色の意味は以下の通りです。


  • のマーク:A火災(普通)に使えます
  • のマーク:B火災(油)に使えます
  • のマーク:C火災(電気)に使えます


最近はデザイン性の高いシルバーや黒のボディの消火器も増えていますが、必ずこの「円形ラベル」を確認して、適応する火災をチェックしてください。



・③ 方式:今は「蓄圧式」一択です

ここが一番重要かもしれません。

消火器には、昔ながらの「加圧式」と、現在の主流である「蓄圧式」があります。


見分け方は簡単。「圧力ゲージ(メーター)」が付いているのが蓄圧式です。

蓄圧式の消火器は、容器内が常に一定の圧力で保たれているため、破裂事故のリスクが極めて低く、点検もしやすいのが特徴です。もし倉庫の奥に眠っている古い消火器があれば、それはかなり古いタイプかもしれません。




■いざという時のために!消火器の種類と使い方

最適な消火器を選んでも、使い方が分からなければただの鉄の塊です。

火災現場ではパニックになります。「説明書を読んでいる時間」はありません。


どんな消火器の種類であっても、使い方の基本動作は共通しています。

合言葉は「ピ・ノ・キ・オ」で覚えてください。


  1. :ピンを抜く(安全栓を上に引き抜く)
  2. :ノズルを火元に向ける(ホースの先端を持つ)
  3. :キョリを取る(火から3〜5メートル離れる)
  4. :オす(レバーを強く握る)


ポイントは「ノズル」です。ホースの根元を持つと、放射の勢いでホースが暴れて狙いが定まりません。必ず「先端」を持って、火の根元を掃くように放射してください。


「使い方は分かったけれど、実際に火を前にして従業員が冷静に動けるか不安…」

そんな管理者様のために、私たちは消火訓練の指導も承っております。また、女性や高齢の方でも扱いやすい、最新の軽量な消火器への交換もご提案可能です。


消火訓練や消火器の選び方について相談する




■設置基準と交換時期について

「一度買ったから、ずっと使えるでしょ?」

そう思っていませんか? 実は消火器にも「賞味期限」のようなものがあります。


業務用の消火器の設計標準使用期限は、おおむね10年です。

サビたり変形したりしている消火器は、使用時に破裂して大怪我をする事故も過去に起きています。


特に注意が必要なのが、「旧規格の消火器」です。

2022年(令和4年)1月1日以降、型式失効した古い規格の消火器は設置できなくなっています。もし倉庫の奥に眠っている古い消火器があれば、それは法令違反の状態であるだけでなく、破裂の危険性がある「爆弾」を抱えているようなものです。


絶対に一般ゴミとして捨てないでください。リサイクルシールを購入し、特定窓口へ持ち込む必要があります。




■まとめ:最適な消火器選定と廃棄は専門業者へ


たかが消火器、されど消火器。

種類、サイズ、耐用年数…意外と奥が深く、そして間違えると怖いのが消火器です。


「オフィスのレイアウトを変えたけど、今の配置で法律的に大丈夫?」

「古い消火器が何本もあるから、まとめて回収してほしい」

「蓄圧式の新しいものに入れ替えたい」


そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ株式会社防災通信工業にお任せください。

私たちは、あなたの建物に最適な消火器の選定から、設置工事、そして面倒な廃棄処分までをワンストップでサポートします。


「備えあれば憂いなし」。

今日、この記事を読んだのが、防災対策を見直す良いきっかけになるはずです。まずはお気軽にご相談ください。


もう、消火器のことで悩む必要はありません。現地の確認から最適な一本の選定、そして古い消火器の適正な処分まで。私たちならワンストップで解決できます。


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