千葉県柏市を中心に関東圏で消防設備点検、防災設備工事を行っている防災通信工業です!
多くの病院、工場、商業施設などでは、災害時に備えて非常用発電機が設置されています。この発電機がちゃんと動くように点検し、報告することは、法律で定められた施設のオーナーや管理者の義務です。今回は、非常用発電機の点検や負荷試験について、その内容と重要性をわかりやすく説明します。
◆非常用発電機とは
非常用発電機は、火災や地震などの災害で停電した際に、自前で電力を供給するためのものです。これにより、停電時でもスプリンクラーで火災を消火したり、病院の機械を止めずに治療を続けたりすることができます。
非常用発電機には2種類あります。1つは「ディーゼルエンジン非常用発電機」で、コストが低く効率が良いため、多くの施設で使われています。もう1つは「ガスタービン非常用発電機」で、静かで小型ですが、価格が高く、効率はやや劣ります。
どちらのタイプでも、災害時に確実に作動することが非常に重要です。そのため、法律に基づいて定期的な点検と報告が義務付けられています。
◆非常用発電機の点検の重要性
「非常用発電機がそんなに壊れることはない」と思うかもしれませんが、現実は違います。例えば、東日本大震災の際には、整備不足で発電機が動かなかったケースが多数ありました。これでは、設置している意味がありません。
非常用発電機がいつでも確実に動くように、法律で定められた定期点検や負荷試験が必要です。基本的な点検は半年に1回の「機器点検」と、年に1回の「総合点検」があります。総合点検では、実際に電力を使ってみて問題がないかを確認します。これらの点検をしっかり行うことで、災害時に安心して使える状態を保つことができます。
◆点検を怠った場合の罰則
非常用発電機の点検を怠ると、いざという時に使えないだけでなく、法律違反となり、施設のオーナーや管理者には罰則が科せられます。電気事業法、消防法、建築基準法の3つの法律に違反すると、それぞれ違う罰則があります。例えば、電気事業法に違反すると電源を使用できなくなる可能性があり、建築基準法に違反すると最大100万円の罰金、消防法に違反すると30万円以下の罰金や勾留の可能性があります。
このように、非常用発電機の点検と管理は非常に重要です。法律はしばしば改正されるので、専門家のサポートを受けながら、確実に点検と報告を行いましょう。
防災通信工業ではみなさまの消防設備の予防保全をしっかりサポートするために、自社で消防設備点検や消防設備工事を設計から届け出まで一気通貫で行っておりますので、ぜひお気軽にお問合せください!